午前六時

本を読み終わった。気がつけば朝になり、いつの間にか雨が降った様子が窓の外に伺える。 この二週間、時間を見つけては本を開き、時間を忘れる日々だった。パージをめくるたびにワクワクとさせられたし、時にはその長さに読み終わる自信も無くしたりもした。…

夏の貰い物

最近暇さえ見つければ本を読んでいるんだけど、そんなある日の午後、友人から電話がかかって来た。どうやら本国に帰るらしく『渡したい物があるから!』と我が家に来てくれる事になった。幸い夏日の外をわざわざ動く気がなく、本を読んでいた日だったから丁…

American Ballet Theatre

ABTのシーズンである。8週間に渡って行われるパフォーマンスは残り4週間となっている。以前から見に行ってみたかったのだが、なんとなしに見過ごしてしまっていた。見に行ったのは『ジゼル』演目はともかくとしてさすがよに知れたバレエ団だけあって目を見…

最近落ち込む訳

パソコンの調子がすこぶる悪い。

Vision Festival 〓

ジャズの事はあまり詳しくないのだけれど、ジャズフェスティバルに行って来ました。場所は古い教会を使い、演奏者にまつわる写真やアーティストたちによる展示などもされています。建物の基礎は鉄骨ではあるけれど、大部分は木造なせいなのか床は傾きまるで…

三冊が過ぎた

のこりは五冊。坂の上まであと五冊。 うーん、、、寝不足だぁ〜

DADA at MOMA

今週末からMOMAの6階ではDADAの特別展示が始まる。一足先に会場を見て来たのだが、なかなか、、、よく集まっている。展示はニューヨーク、パリ、ベルリンなどの都市別で展示されている。マン・レイはニューヨーク時代のペインティングや立体も展示され、パ…

本を読む事

もう2ヶ月前だろうか?読み始めたのは、、、 実践主義である為か、本を一冊も読んだ事が無かったのだが、ついに読んでしまった。今までどうも身体を通して感じる事で、何事も吸収して来た事が多いせいか、本よりも行動、もしくは本を手にとっても勿体無い事…

The Beautiful Game

ワールドカップが始まったようですが、ニューヨークではあまり騒がれていない様子。それでもチェルシーではサッカーをテーマにした展覧会が開会式と同日に始まりました。会場には2試合目のポーランドVSエクアドル戦が生中継され、サッカーに関係する作品が…

178cmと179cm

先日の事。道を歩いていると、声をかけられた、、、『ん?』、、、『あっ!!!』世の中狭いものである。大の仲良しストックホルムの友人が目の前にいる。前回あったのは半年前で、その時はアーティスト・レジデンスかなにかでニューヨークに来ていた。とにかく…

陶芸家と芸術家

ルーシー・リーの生涯はまるで物語のようである。オーストリアで生まれ育ち、戦争とともにイギリスへ、その後イギリス人として生涯を終えるまで、彼女の回りには数多くの友人が、仲間がいた。そして何度か取り上げた『Bimini Glass』の経営者で、詩人のフリ…

SOFA NEW YORK 2006

ニューヨークのアッパーイーストサイドにあるSeventh Regiment Armoryで、4日までクラフトアートを中心としたアートフェアが行われた。現代工芸が一堂に集まった訳だが、内容は幅広く、ジュエリーあり、茶碗あり、オブジェありと混在し、それぞれの展示が主…

ガラス文鎮

『青』がすきだ。言葉としても、目に映る物としても。今回手に入れたのは、ルイス・コンフォート・ティファニーのブルーフェブラルガラス。これはステンドガラス、もしくはシェイドの一部として使われていたものだと思う。裏を見ると深い青色のガラス。フェ…

スピンドル

ひょんな事から編み物をする方の自宅を訪ねる事になった。そこには沢山の毛糸や編みかけの帽子、セーターが、、、話を伺っていると、毛糸は自分で染めて、紡いでいるらしい。興味津々としていると、糸を撚って見せてくれた。それを見よう見まねで試してみる…

Bimini Buttons

最近の収穫で喜びがとても大きかったのは、ボタンだ。いろいろなボタンがフリーマーケットには埋もれているが、その中でもコレクターが多いのはベークライトなどではないだろうか?アール・デコのデザインの物や動物や果物をかたどった物など、ボタンとは思…

Nature

先日少し触れた25日よりChelsea Art Museumで、今注目を浴びる若手作家Sissiの展覧会が始まりました。今回の展覧会は、Chelsea Art Museumが若手作家を取り上げる、短期間に行われる企画で、彼女の新作のインスタレーションと、10年に渡り続くダイアリー&ド…

Action Painting Street Battle

ダウンタウンはトライベッカ、夕日色に光るビルに囲まれたJay stに、白い大きなキャンバスが2つ立っている。そこには沢山の人だかり、そしてカメラを手に、ファイトが始まるのを皆が待っている。篠原有司男が、若手作家とアクションペインティングで対決す…

一ヶ月ぶりのチェルシー

27丁目からテクテクとギャラリーを見て回って行く。これがいつものパターン。今日はあまり時間もなかったので、大きな所を回ったのだが、なんだか物足りない、、、エスタブリッシュされた作家が目立つ。アレックス・カッツ、バスキア、リチャード・セラ、…

五番街をうろうろと

フリーマーケットを後にし、アップタウンへ。そうステューベンのお店にガラスを見に行ったのだ。何の調べも無く向かってしまい、、、適当に迂路着いていたらルイス・コンフォート・ティファニーの専門店を見つけ、早速に物色させてもらった。実際、本物のス…

缶バッチ?ピンバッチ?

昨日までニューヨークは天候が不安定で、晴れていると思ったらいきなり雷と共に、バケツをひっくり返したような雨が振ってはやむの繰り返しだった。それも一転、まさに外に出たくなるような天気。早速朝からフリーマーケットへ出かけるものの、天候とは裏腹…

PAELLA

去年の年末から半年ほど、食べたくて食べたくて仕様が無かった。スペイン人の友人が、ホームパーティーでバレンシア風パエリアを食べさせてくれた時、子供の頃入っていた、ボーイスカウトで作った、懐かしい味を思い出してしまった。あれから何度も食べに行…

伊藤園

朝は友人と久しぶりに朝食を一緒にとり、午後はアートディーラーに話を伺いに自宅訪問。夜は知人に招かれて、伊藤園へ。 そう!この伊藤園とは『お〜い!お茶』の伊藤園で、ニューヨークでレストランもやっている。お茶屋のやるお食事所なのだから、それなり…

Picture of Mountain Stream

先週からアップタウンのROTHで、会田誠の展覧会が始まりました。今回の展示は、タブローの為の下絵がメインの作品で、書かれている内容は『40人のスクール水着姿の女の子が、滝の回りで水遊びしている図』といった感じ。今回の下絵によって、だいたいのイ…

Vaseline Glass

うろうろとフリーマーケットを回っていたのだが、ある店の棚の下で、ほこりをかぶっているグラスが、、、グリーンでボテッとしている。手に取ってみると、なかなか悪くない。気泡が全体にはいっているディプレッショングラスだ。そしてこれは『ウランガラス…

もう一つのティファニー

久しぶりのフリーマーケットへ繰り出すものの、朝方少し雨が降ったせいだろうか?あまりお店が出ていない。「久しぶりなのになんだか寂しいな、、」と思いながら、やる気なしに見て回っていると、突然目に入って来た、小さな金属光沢を放つ虹彩ガラスのグラ…

取り急ぎ

ニューヨークに来てから最も忙しかったのではないだろうか?ブログもままならず、早朝、飛び起きて、帰宅すれば既に日付けが変わっていた。何をしていたかと言うと、大半はただただ一日中椅子に座っているだけなのだが、8時間以上はさすがに腰にくる。とも…

夕日は沈む

誰かが手を挙げ、またどこかで誰かが手を上げる。数字の列は勢いよく数を増やし、丸を増やして行く。年に2回のニューヨーク・アートオークション・シーズンは終わりを迎えようとしている。版画から始まり、ドラ・マールの肖像は見る事の無い札束と引き換え…

夕日はいくら?

今週はまさにモダンアート・ウィークだったのだが、来週からはコンテンポラリーアート・ウィークとなる。展示も次々と始まり、サザビーズ、クリスティーズ、そしてフィリップスでは大量の作品が展示してある。それぞれの価格的目玉は、サザビーズはロイ・リ…

会場からの声

つい先日ピカソの『ドラ・マールの肖像』が$95,216,000で落札された。会場はどのような状況で、そしてだれが落札したのだろう? 4000万ドルから始まったオークションは、はじめ会場や電話共にビットがあった。しかし、6000万ドルを超えたあたりから、会場の…

GALA 2006

先日、GALA主催のオークションが行われた。有名作家を中心に、出品されている訳だが、はっきり言って会場はオークション会場ではなく、セレブたちのパーティー状態である。名誉委員はブライス・マーデンで、委員たちはバーバラ・グラッドストーンやらジェフ…