Vaseline Glass

うろうろとフリーマーケットを回っていたのだが、ある店の棚の下で、ほこりをかぶっているグラスが、、、グリーンでボテッとしている。手に取ってみると、なかなか悪くない。気泡が全体にはいっているディプレッショングラスだ。そしてこれは『ウランガラス』で出来ている気がしたので、試しに購入してみた。
ちなみにこの『ウランガラス』は名前の通り、ガラスに微量のウランが含まれていて、紫外線ランプなどであてると、黄緑色の蛍光を出すガラスです。1700後期にドイツでウランは発見され、1830頃にチェコボヘミア地方でウランガラスが作られました。その後はヨーロッパに広がって行き、1900年代にはいってアメリカでも多く作られました。(BAGLEY社やMOSSER社なんかがそうです)日本でも大正、昭和初期には作られていたようです。その後は、アメリカを含め、ウランが兵器に利用出来る事がわかり、戦争を挟んでほとんど作られなくなっているようです。
帰宅後、ブラックライトで照らすと、、、ちなみにガラスに含まれるウランは、テレビの画面から出ている放射線と同じくらいなので、人体に影響はありませぬ。