もう一つのティファニー

久しぶりのフリーマーケットへ繰り出すものの、朝方少し雨が降ったせいだろうか?あまりお店が出ていない。「久しぶりなのになんだか寂しいな、、」と思いながら、やる気なしに見て回っていると、突然目に入って来た、小さな金属光沢を放つ虹彩ガラスのグラス、、、もしや、、、ティファニー。素知らぬ顔して、ショーケースから出して見せてもらうと、裏には『L.C.T』の刻印とナンバーが、、、心のなかで『ティファニーだ!!!』とはしゃぐ。早速値段交渉をしてみると、予算の倍の値段を言って来た。さすがにわかってらしゃる。なんとかいろいろ言って、100ドルほど値引いてみるが、まだ予算外、、、諦めきれないままその場を立ち去るも、頭をよぎる『ティファニー
結局、他のフリーマーケットを回ってから、夕方、そろそろみんなが引き上げる時間を見計らって、再度交渉開始。30分後、、、半額にて購入。
ちなみにルイス・カムフォート・ティファニーアメリカを代表するアール・ヌーヴォーのガラス作家です。父親である5番街の宝石商チャールズ・ルイス・ティファニーは彼に、家業に参加する事を誘いますが、断り、画家としてフランスに渡り、アール・ヌーボーの洗礼を受け、装飾芸術の道へ進んで行きます。彼はジャポニズムやムーリッシュ、アール・ヌーヴァーなどさまざまな様式の影響を受け、その後、色彩豊かな『ファヴリルグラス』を開発し、エミール・ガレルネ・ラリックとならび称される装飾芸術作家として知られています。
今回手にいれたのは、1900〜1910に制作されたToothpick Holderで、ようは『爪楊枝入れ』もちろん楊枝入れにはせず、茶道具にでもと考えている最中、、、彼はジャポニストだっただけあり、茶道などに使える要素があるように思うのです。