伊藤園

朝は友人と久しぶりに朝食を一緒にとり、午後はアートディーラーに話を伺いに自宅訪問。夜は知人に招かれて、伊藤園へ。
そう!この伊藤園とは『お〜い!お茶』の伊藤園で、ニューヨークでレストランもやっている。お茶屋のやるお食事所なのだから、それなりに期待して行ったのだが、予想以上に繊細な味で驚かされた。内容を簡単に言えば『一汁三菜』で、先付はむしろ香物と言った感があったが、上品な味付けに驚かされ、汁物は味噌ではなくお吸い物であったが、百合根の入った揚げ出し豆腐と、ここで驚かされたのが百合根をニューヨークで口に出来るとは、、、向付はヒラメ、カンパチ、赤身で、焼魚には、ミョウガの酢付けが添えてあり、これまた驚かされた。八寸は無難すぎて忘れてしまった。ちなみに煮物椀が抜けているのだが、煮物ではなくステーキが出て来た、、、それも和牛。そして最後に菓子と伊藤園のお茶が出て来た。御抹茶ではないのである。いくら懐石に近いとはいえ、懐石や茶事ではないので、ご飯や湯桶はなく、稲庭うどん、ステーキが出て来るのだ。
それにしても、周りを見回すと外国人の姿を多く見かけたのだが、この薄味で繊細な食事で満足出来、お金を払えるという事は、味覚というのがだいぶ変わった来ている事を感じさせる。なんせニューヨークの食文化は、世界中の食文化を集めた物だから、元々の食文化と言えば、『焼く』事だろう。それに塩、胡椒。とてもシンプル、他の言い方をすれば大雑把。それでも、日本食の複雑な味を、味覚として『良し』と認識している事は、今の日本食ブームも理解出来る。しかし!よく『日本人は毎日お寿司を食べている』と思っている人に出会う。まだまだ誤認識は多そうだ。