Dr.Bakeland

ベークライトと唐津焼

今日の収穫は深い紅色のベークライトのスプーン2つ。見つけた時はなんだか怪しくて買うのを迷ったが、いい色なので購入。しかし本物か気になって仲のいいディーラーに確かめてもらうと彼のお店へ。『ちょっと観てくれる?』『ついに売りに来たの?』というので、その旨を話すと観てくれた。どうやって見分けるのかとじっと見ていると『観ないでよ!秘密なんだから』などと言いつつも、親切に教えてくれた。
彼はスプーンを手に取ると、親指で取っ手の所をごしごし擦り出した、そしておもむろに取っ手を鼻につけている。『何してるの?』『匂いで解るんだよ。うん!これはベークライトだね。この匂い覚えておくといいよ』まさか匂いとは、、、ちなみにこのベークライトは『1907年にレオ・ベークランド博士』によって世界ではじめて発明された人工硬質プラスチックで、博士の名前から『ベークライト』となったようです。そしてはじめの頃は濁った色のものしか作れなかったようなのですが、1920年以降になるとカラフルな透き通ったような色のものが次々と開発されて行きました。(ちなみに濁ったものが自分好み)その後新しい硬質プラスチックの登場により、だんだんと姿を消して行き、1960年代には姿を消してしまいました。未だに沢山の方が集めているようで、フリーマーケットでも高価な値段で扱われているのを良く目にします。つい先日お会いしたこちらのアートコレクターのご夫人は、長年に渡ってベーコライトのアクセサリーを集めているとおっしゃっていました。
もう一つ今日買ったものがありました!このベークライト製のベルトのバックルです。これはある事に使おうと思っています。そのうちお見せ出来れば、、、!