電話片手にBid

電話片手にBudするスタッフ

一昨日はPhillips今朝はChristie'sのコンテンポラリーアートオークションへ行って来た。まずはフィリップスから、人気があったものとしてはダミアン・ハーストの『pharmaceuticals,2005』が$28,000で落札。彼の他の作品(ドットのものなど)は不落札も出たが、(エヂションも多いし)この薬粒の作品には沢山のビットが入っていた。続いて今回最もビットの多い作品だったレイモンド・ペティボーンのベイ・ブルースを書いた作品は予想落札価格の$5,000〜$7,000を大きく上回る$23,000で落札。ちなみに彼の他の作品もほとんどが予想価格を越えて落札された。そして今回事実上の最高額で落札されたのがリチャード・プリンスである。予想落札価格は$20,000〜$30,000だったものが、あっという間に$82,000に!ある程度は上がると思っていたが、ここまで上がるとは、、、高額で落札された2点の内一つは電話による落札、もう一つは会場にいた若い無精髭の男が落札した。それから今回のセールで出品された日本人でMr、杉戸洋には沢山のビットが入っていた。そんななか出品されていた荒木経惟の作品をほとんど落札していたのは中国人らしきバイヤー、落札後すたすたと無表情で帰って行った。
続いて今朝行われたクリスティーズからはクリストファー・ウォール、クリスチャン・マークレー、トム・ハンターなどが予想通りの値を付けた。そしてここでもハーストが!彼の蝶の標本を使った作品には人気が集まり、予想価格$300,000〜$400,000に対して落札価格は$620,000と安定した高額な値段がついた。日本人作家では奈良美智村上隆に不落札が目立ち、Mrにはまだ値が付いていた。そして今回値段の付き方が気になっていた荒木経惟のポラロイド写真4枚セットの作品×2が$2,600で2つとも落札された。元値を知っているだけにかなり高く値段が付いた!と思ったが、落札のされ方がどうにも感じが悪い、、、事前に入札されていた値段で予想落札価格まで値が上がり、その後電話で最後の一押しで落札。それも同じバイヤーが2つとも落札!会場や他の電話からは一つもビットがなかったように見えた。そして資料的でちゅっと欲しかった草間弥生『Accmulation of Nets』(1961)は予想価格を大きく上回る約$200,000で落札。やっぱりね、、、、(Estimate $15,000〜$20,000)
ちなみに先日話したティルマンスが一昨日のフィリップスで売りに出ました。結果はこちらこちら。日本での販売価格より高く付いてはいるものの、まだまだこれからといった感じです。