トロの末路

moorings2006-02-25

買い物を終え、家で準備を始める。まずはマグロを解凍しなければならない。まず海水よりも薄い塩水を用意し、マグロを浸し入れ、解凍して行く。ここで塩水につけるのはマグロの身をより鮮やかにする為でもあり、気分的においしくなりそうだからだ。そして皮を取り、身をきれいにして刺身にして行く。余談ではあるが、マグロのトロには二種類ある。一つは容易に想像出来るが腹の部分である。そしてもう一つは背中である。元マグロ仲買人の友人によると背中と腹では、腹が断然うまいそうだ!見分け方としては、皮がついている場合には、皮の色を観ればよい。腹は白く、背中は黒い!日焼けしているのだ。あと、トロを食べていて何度か想ったのだが、筋があるものとないものがある。これは2行ほど前で述べた理由によるもので、腹のトロには筋があり、背中のトロにはそれがない。筋があるものが嫌な人は、背中の部分を買うといいだろう。ちなみに今回は『腹』である。皿に並んだ大トロたちは、きっと西洋包丁ではなく、刺身包丁で捌かれたかったろうと想いながらも、駆け出した食欲は抑えられる事もなく、うどんをすするが如く、あっという間に胃袋の中へ収まってしまった。あれは何ていうか、こー、なに?うまいっていうか。。。マグロの味を感じられて、それでいて脂っこい。それでも(ワサビのおかげ?)いつの間にかなくなって、現実に戻されてトロはまた手の届かない所へ往ってしまった。『大トロ鉄火丼』と言う心残りを遺して、、、