Bones in Pages

今年のリンカーンセンター・フェスティバルの中で、日本から招待されているダンサーがいた。日本にいた時はタイミングが合わず、観に行くことができなかったが、これはいい機会!と思い、講演会にも足を運んだ。
勅使川原三郎は世界的にも知られたダンサーであり振付家である。最近では大学で教授もしている。講演は結果として彼が一方的に自らを語って行くものとなってしまったが、講演後、彼との雑談の中にいくつか興味深い言葉があった。それは、日本におけるダンサーの現在、今後における課題についてであった。以前パフォーミングアーツに関わっていたことと、近年、日本のアートシーンにダンス/身体表現の交わりを深めている表面を感じている分、勅使河原氏の立場から見えているものは、的確であったように思える。主にはダンサーの学問の幅、そして言葉として一人歩きしてしまっている『コンテンポラリーダンス』についてである。
ダンサーでも振付家でもないが、ダンスとは、ダンスをどれほど考えたのか。につきるように思う。表面的に飛び込んでくるものには、その欠如が続いている。
さてさて、その次の日から公演が始まったのだが、連日ほかの公演を観に行っていたため、最終日となってしまた。それはいい。実は余裕綽々で当日券を買えばいい、と、決めてしまったために気が緩んでしまった。まず、会場を間違えただでさえ遅刻気味だったのに、完璧に遅刻した。結果、友人とプールをして夜を過ごした、、、また見過ごしてしまった。
最後に、勅使川原氏と話した印象は、彼はまだ前を向き続けていることだ。彼が次世代に何を渡して行くのか、振り返る日が楽しみだ。