Telopaza by Batsheva Dance Company

リンカーンセンターフェスティバルで行われたイスラエルの『Batsheva Dance Company』の公演を観に行ってきました。去年Next Wave Festivalで行われた公演は評判だっただけに、会場は、満員状態『ニューヨークのモダンダンス好きがみんな集まる』なんて言われていたようです。
さてさて、席について舞台を観てみると、大型スクリーンが4つ並んで数字をカウントダウンしています。案の定『ゼロ』になって始まったのですが、始まる直前に『レイチェル』という女性が、館内アナウンスで、携帯電話など講演中の注意事項を読み上げます。直後、舞台は始まり、20前後のダンサーが舞台に現れ、ユニゾンし始めます。終始、今回の舞台はユニゾンなのですが、動きが一定(動きの加速の仕方)で、体が安定(板に根の生えたような)が一見物足りない、それでも振りのバランスや体に反する動きが要所にあり、案外飽きずに観ていると、突然、先ほどの『レイチェル』がスクリーンに現れ、観客に話しかけてくる。これがとてもおかしくて、2度目のに話しかけて来た時などは『手を口にあててみて』、、、『今日何を食べたか思い出したでしょ?』とか、体を使うよう指示して来て、だんだんとエスカレートして行って、最後には観客に『踊れ!』といったことを言ってくる。観客も皆従い、激しく踊っている者まで、、、その後なんなく幕が下りてしまった。
オハッド・ナハリンの振り付けもだが、このダンスとは思えぬパフォーマンスは、気持ちのよい夜を過ごさせてくれた。