翌日の土曜日

インタビュー

チェルシー地区には300軒以上のギャラリーがあると言われている。その中で今回まだチェルシーに30軒程度しかギャラリーが無かった頃からスペースを持つギャラリストから話を聞く事が出来た。彼のスペースはチェルシーのギャラリー街からは離れているものの、十分な展示スペースや倉庫そして車が入るほどのエレベータまであり、贅沢な空間だ。そして取り扱い作家も自分が注目の作家を扱っており、今回話す事が出来たのは大きな収穫となった。またこのエリアは最近になり新しいギャラリーも増え、今後注目を浴びる可能性のあるようだ。
そして椅子に座り話し始めて彼が一言『昨日のサザビーズはどうだった?』この一言から始まった。昨日の結果と自分の考えを話すと彼は淡々と話し始めた。その中で印象的だった言葉は、『今の中国アートは構築的ではない。棒の上に立っているようなものだ。そしてお金に目のくらんだ人々によって作られているにすぎない。本来アートの過程というものはピラミッドのようであるはずだ。それを踏まえて日本や韓国に注目したい』また日本についても『私は日本のコンテンポラリーアートの成熟には今後10年を見据えている』要約させてもらっているが、大部分において意見が一致した事は、彼が日本人と話しているという部分はあるものの『作られた状況』という認識のようだ。
その後現在のチェルシーの状況や今後のアートシーンの展開などについて話し合った。その後チェルシーとミッドタウンのギャラリーを回り、知人のギャラリスト達とも立ち話をしたのだが、昨日のオークションへの注目度の高さと予想調和的な声を多く聞いた。