見本市へ

prada 2005 by Simon Linke

日差しはぽかぽかと春を通り越して、夏に向かって行くような天気の今日は、一斉にアートフェアが一般公開されました!今日はThe Armory Showではなく、PULSEscopeを観に行ってきました。scopeは今までホテルの一室を使って行って来ましたが、今年は倉庫スペースを使い、80のギャラリーが参加して行われています。まだまだ無名の作家も数多く展示され、新鮮さを感じつつも、印象としては、ペインティングに関して言えばLuc TuymansやMarlene Dumasに上げられるようなビュジュアルを持つものが多く見られたように思います。目を引いたインスタレーションとしては、Dam,Stuhltrager GalleryのRyan Wolfeによる『Field of Gress』草が風に靡く風景を人工的に作ったもので、何とも見とれてしまうもの。値段は$30,000 for 20ft 要は6mで300万円くらいになります。
続いて訪れたのはPULSE、会場は元軍用倉庫だけあって天井も高く気持ちのいいスペースです。こちらはアーモリーショウに来ているような印象で、ギャラリー・作家ともに有名なものがちらほら、そして初日にも関わらず、多くの作品の横には赤丸シールが!朝の招待客用のオープニングは大変な混雑だったようです。行った時間が遅かった事もあり、あまり細かくは見れなかったものの、気になったのはSimon Linkeと言う作家。彼はオーストラリアの生まれで今はロンドンを拠点に活動しているペインターで、作品はオークションカアログや雑誌の1ページをペインティングに起こしたものが多く、このスタイルは1986年に雑誌『ARTFORUM』に掲載された、Ed Ruschaによってデザインされた広告を、ペインティングに起こした時から続いています。彼の作品を以前雑誌で見た事もあり、『一度観たいなぁ〜』と思っていた作家です。値段の方はと言うと、25×25cmのもので$7,000とそこまで高くないという印象です。
明日はThe Armory Show